Detailed Explanation (may be) of Gods of CTHULHU MYTHOS
ナシュト
カマン=ター
1930年 言及文書:H・P・ラヴクラフト ”to Clark Ashton Smith, October 7”
1948年 登場作品:H・P・ラヴクラフト「未知なるカダスを夢に求めて/幻夢郷カダスを求めて」
1975年 登場作品:ゲーリー・メイヤーズ「Gods of Earth」
この二人に関しては、ラヴクラフトが1930年の11月にクラーク・アシュトン・スミスに宛てた書簡の中で書き記しているそうです。創元文庫のラヴクラフト全集6巻の大瀧啓裕氏の作品解題に依ると、ラヴクラフトの死後に発見された「未知なるカダスを夢に求めて」を脱稿したのが1927年の1月なので、その後の事になります。
作中でランドルフ・カーターが会って話をしています。現し世からDream-landsに入る門の近く、Great One達を祀った焔の柱の洞窟神殿にいつも居る神官達で、当然、Great Oneではないのですが、一方、ゲーリー・メイヤーズ(Gary Myers)はArkham Houseから出版されたアンソロジー「Nameless Places」に寄せた「Gods of Earth」でナシュトとカマン=ターをGod of Earthであるとしています。解釈としてはGod of Earthは種族名、その中で実際に崇拝されている者がGreat Oneと云ったところでしょうか。いずれにせよ地球の神としての分類で良いと想われます。
この二人の風体は、何故か古代エジプト風です。二人とも顎鬚を生やし古代エジプトで用いられていた二重冠を被っています。洞窟神殿で二人に会うには洞窟に入って七十段の階段を下りる必要があり、二人の所から七百段下りると「深き眠りの門」があり、そこから魔法の森へ入っていけます。
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