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Gol-Goroth

Detailed Explanation (may be) of Gods of CTHULHU MYTHOS

 

 

ゴル=ゴロス

 

 

1931年   初言及作品:ロバート・E・ハワード「夜の末裔」

 

                              「The Gods of Bal-Sagoth」

 

1931年     関連作品:ロバート・E・ハワード「黒の碑/黒い石」

 

1976年     ????作品:クリスピン・バーナム「Shuma-Gorath」

 

1981年     言及作品:クラーク・アシュトン・スミス/リン・カーター「深淵への降下」

 

1988年     言及作品:リン・カーター「The Fishers from Outside」(初出ヴァージョン)

 

この存在は、リン・カーター(Lin Carter)が誤って、しかし、おそらくはロバート・E・ハワード(Robert E Howard)が意図していた様に、クトゥルー神話に取り込み、今日、古きものとされています。闇の神とされています。

ゴル=ゴロスの名が最初に登場したのはWeird Talesの1931年4月号にハワードが発表した「夜の末裔」(The Children of the Night)です。作中、キロワン(Kirowan)教授の言葉の中でクトゥルー(Cthulhu)、ヨグ=ソトース(Yog-Sothoth)、ツァトゥグァ(Tsathoggua)と共に、さり気なくゴル=ゴロスの名前が入っているのです。

ラヴクラフトゴル=ゴロスの名前を使っていなかったせいか、他の書き手達も、ハワードラヴクラフトが存命中は気付いていなかったのでしょう。しかし、実はこの神はハワードの代表的な神であったかも知れないのです。アトランティスのヴァルカ(Valka)カル王(King Kull)の神でもあるのでシリーズが続けば幾度もその名が登場するのは当然です。けれどもゴル=ゴロスはこの後、キロワン教授のシリーズではなくWeird Talesの1931年10月号に掲載されたターロー・オブライエン(Turlogh 'Obrien)ものの第一作「The Gods of Bal-Sagoth」にも出て来ているのです。ここでゴル=ゴロスは闇の神としての属性を与えられます。しかも、ここではメインの悪役(?)だったりします。正確にはゴル=ゴロスの神官が悪役です。そして、最後は祀られていたゴル=ゴロスの神像が暴れだします。悪役の神官が何かしたらしいのですが、魔法で命を吹き込んだのか、それとも本当にゴル=ゴロスを神像に降臨させる事に成功したのか・・・いずれにせよ、神官の能力を超える何かが行われたらしく彼には制御不能で、ターロー達が駈け付けた時には神官は神像に依って殺されており、ターロー達は暴れる神像との戦いに突入し、これを打ち破るのです。ラヴクラフトだったら、この時、主人公は淡々と記録をとり続け、自分目掛けて拳が振り下ろされるくらいまでを書き遺し、最後に叩き潰された死体の状況が第三者視点で表現されるところでしょうが、ハワードは、大抵、人間の方が勝ってしまうのです。ちなみに、この作品の舞台は大昔から他との交流が一切無かった孤島です。「夜の末裔」の話から、この神はクトゥルーらと同じくらいの古代に祀られていた存在で、古代から孤立し続けていた島の神としては適切な存在だったでしょう。或いは執筆順は逆で、孤島の闇の神として設定しておいたものを、クトゥルーらの名前に混ぜてみたのかも知れません。ラヴクラフト達に倣って、他人の神と自分の神を一緒に並べてみせたのです。そしてハワードのファンでありクトゥルー神話のファンでもあったリン・カーターはその事に気付いたのでしょう。他にも気付いた可能性のある書き手としては、ダゴン秘密教団同人出版会(E.O.D Amatear Press Asociation)内で「Shuma-Gorath」を発表したクリスピン・バーナム(Crispin Burnham)が居ます。この作品でゴル=ゴロスの名前が出て来ているらしいのです。しかし、同人しか見る事の出来ない作品なので、作品内でゴル=ゴロスがどの様に扱われているのかは判りません。いずれにせよ、クトゥルーらと肩を並べて古きものの一員に数えられるのは、ハワードの意図にも沿ったものだと想われます。

ところでゴル=ゴロスのクトゥルー神話への取り込みは、鳥の神として行われました。カーターの頭の中ではゴル=ゴロスは鳥の神だったのです。ちなみに「The Gods of Bal-Sagoth」では鳥の神は別に居ました。グロス=ゴルカ(Groth-Golka)と云う神です。リン・カーターの中では両者が同一になってしまっていたのです。カーターはその事に気付かず、鳥の神であるからシャンタク(Shantak)鳥の支配者でもあるとしてクトゥルー神話に取り込んでしまいました。更に彼はハワードの「黒い碑」(The Black Stone)ゴル=ゴロスの構成要素の一つとして取り込みました。こちらは蟾蜍じみた化け物と結びついているのですが・・・しかしながら、ゴル=ゴロスがどの様な古きものであるのかを決定付ける「The Fishers from Outside」カーターの存命中には発表されず、彼の死後、同人誌Crypt of Cthulhuリン・カーター追悼号である54号に発表されました。そこでゴル=ゴロスは黒い碑に関係がある蟾蜍の様な姿の鳥の神(?)でシャンタク鳥の支配者でもある・・・となってしまいました。

リン・カーターの盟友だったロバート・M・プライス(Robert M Price)教授カーターの死後、彼の遺産管理人となっていました。そして1997年にカーターの主要作品だけを集めたクトゥルー神話作品集「The Xothic Legend Cycle」を編んだ際、「The Fishers from Outside」ゴル=ゴロスの名前を全てグロス=ゴルカに書き改めたのです。以後、鳥の神グロス=ゴルカシャンタク鳥の支配者となり、ゴル=ゴロスは晴れて(?)鳥とは無縁の蟾蜍の様な姿の闇の神となったのです。

 

 

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