Detailed Explanation (may be) of Gods of CTHULHU MYTHOS
ア=アラ
1931年 言及作品:ロバート・E・ハワード「The Gods of Bal-Sagoth」
古代から孤島で栄え続けていたバル=サゴス(Bal-Sagoth)で信奉されていた海の女神です。
作中ではヴァイキングの娘であるヒロインが島に漂着した際、女神の化身が現れたと想った人々がヒロインをそのまま女神の名で呼び崇拝していたところ、闇の神ゴル=ゴロス(Gol-Goroth)の神官が権力を握ると他の神々は押しやられ、女神の名で呼ばれていたヒロインの身も危なくなります。そんな時にヒーローであるターロー・オブライエン(Turlogh 'Obrien)とヴァイキングのアテルスタン(Athelstane)が島に漂着するのです。
海の女神であると想われていたヒロインは決して男に守られて終わる様なタイプではなく、寧ろ権謀術数を駆使して権力への階段を昇って行くタイプです。確かにこの作品の悪役はゴル=ゴロスの神官ですが、このヒロインにしてもゴル=ゴロスの神官にしても、どっちもどっちのタイプです。彼女は最後はバル=サゴスの王の証を手に入れ、神官も死に、暴れ出したゴル=ゴロスの像も破壊されるのを眼にして勝利を確信した直後、崩壊した像の直撃を受けて死亡します。そして、バル=サゴスの都は崩壊し燃え落ち、アテルスタンと共に島を脱出したターローは炎上するバル=サゴスから立ち上る煙を遠く海上から眺めながら、いつの間にか自分のベルトに王の証が引っかかっていた事に気付きます・・・つまり、ターローは自身で滅ぼしてしまった都の最後の王になっていた・・・と云うところでこの話は幕を閉じます。
結局、ヒロインがそうであると想われていた海の女神がどう云う存在であるのかは判っていません。又、今のところ、この女神のクトゥルー神話への取り込みは無い様です。
なお、この作品から、後にブラックメタルバンドのバルサゴス(Bal-Sagoth)が誕生しています。
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