Detailed Explanation (may be) of Gods of CTHULHU MYTHOS
古き邪神、イーヴル・オールドワン
1932年 登場作品:ドナルド・ワンドレイ「足のない男」
Weird Talesの1932年2月号に発表されたドナルド・ワンドレイ(Donald Wandrei)の怪奇SF小説「足のない男」(The Tree-Man of M'bwa)に登場した存在で、太古の昔にアフリカの月霊山脈に飛来した別次元の宇宙人です。
流転し続ける事でピラミッドの様にも円錐の様にも球体の様にも見える、赤い回転流(Whirling Flux)と呼ばれる未知の赤い金属の物体の中に潜み、太古の昔に死んだムンバ(M'bwa)を操り近付く者たちを化木人(Tree-Man)に変えます。目的等は不明です。
作品のラスト近くで回転流の中から出て来る黒い巨大な蒸気の様なものが現れますが、どうやらこの宇宙人は中で死んでしまっており、その生命の残滓か意志の一部が残っていてムンバを操っていた様です。
ワンドレイはクラーク・アシュトン・スミスと同じく基本は詩人ですが、小説家としてはSF作家としての資質が強かったらしく、この作品でも古き邪神はメカの内部に潜んでおり化木人の造り方も薬物を利用したりと、魔術ではなく科学に頼っています。
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