Detailed Explanation (may be) of Gods of CTHULHU MYTHOS
クニガティン・ザウム、クニガシン・ザウム、クニュガティン・ザウム
1932年 登場作品:クラーク・アシュトン・スミス「アタマウスの証言/アタムマウスの遺書/アタマウスの遺言」
1934年 言及文書:クラーク・アシュトン・スミス"Letter to R.H.Barlow June 16th"
クラーク・アシュトン・スミス(Clark Ashton Smith)がWeird Talesの1932年10月号に発表した「アタマウスの証言」(The Statement of Athammaus)に登場する古きもの、或いは古きものの落とし仔です。ヒューペルボリアの首都コモリオムで、亜人間であるヴーアミ(Vooami)達を構成員とした凶悪無比の盗賊団を率い、強盗殺人は云うに及ばず殺した人間を好んで食していましたが、捕らわれても慌てず不敵な面構えのまま斬首され、後、復活して凶行を繰り返します。
ヴーアミの一員と云われているものの毛深く動物的なヴーアミと対照的に全身無毛で錦蛇めいた黄色と黒色の大きな不定形の斑紋があります。斬首されても血は流れず、復活する度に体の形や細部が変わって行き、どんどん非人間的な姿へと変貌して行きます。又、斬首した首と胴を別々に埋めておいてもそれぞれが復活して一つに合体してしまいます。
スミスが書簡で書いた事に依れば、ツァトゥグァ(Tsathoggua)の息子のズヴィルポグーア(Zvilpoggua)の娘スファトリクルルプ(Sfatlicrrp)がヴーアミの一人(名前等は一切不明)と結婚して生んだのがクニガティン・ザウムであるとの事です。斬首される度に古きものの一員として覚醒して行ったのでしょう。最終的にコモリオムはクニガティン・ザウムに占拠された形で放棄されましたが、その後、クニガティン・ザウムがどうしたのかスミスは語っていません。ン・カイで他の無定形の落とし仔(Formless Spawn)達と共にねとねとぐろぐろしているのでしょうか。
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