Ubbo-Sathra

Detailed Explanation (may be) of Gods of CTHULHU MYTHOS

 

 

 

ウッボ=サトゥラ、ウボ=サトゥラ、ウボ=サスラ

 

 

 

1933年   初登場作品:クラーク・アシュトン・スミス「ウッボ=サトゥラ」

 

1944年     言及作品:オーガスト・ダーレス「アンドルー・フェランの手記」

 

1976年     言及作品:リン・カーター「Zoth-Ommog」

 

2007年     登場作品:ゲーリー・メイヤーズ「Omega」

 

 

呼称:頭も手足もない塊(a mass without head or members)

    始原にして終極(the source and the end)

      定まった形のない暗愚な造物主(the formless, idiotic demiurgu)

 

 

この存在は、クラーク・アシュトン・スミス(Clark Ashton Smith)がWeird Talesの1933年7月号に発表した「ウッボ=サトゥラ」(Ubbo-Sathula)において語られています。

エイボンの書(Book of Eibon)からの引用に依れば、ゾタックァー(Zothaqquah)(ツァトゥグァ(Tsathoggua)の別名)、ヨク=ゾトス(Yok-Zothoth)(ヨグ=ソトース(Yog-Sothoth)の別名)クトゥルト(Kthulhut)(クトゥルー(Kthulhu)の別名)等が星々から飛来する前、地球の誕生直後から居たとされ、死に絶えた神々の知識を記した銘板を守っています。但し、ウッボ=サトゥラ自身に知識や知能は無い様です。

 

又、以下の存在の親でもあるとされています。

 

原初の定まった形なき灰色の井守(the grey, formless efts of the prime)

地球の生命体の恐るべき原形(the grisly prototypes of terrene life)

 

後、オーガスト・ダーレス(August Derleth)がWeirs Talesの1944年3月号に発表した「アンドルー・フェランの手記」(The Trial of Cthulhu)で、ウッボ=サトゥラGreat Old One達の親であるとしました。

そしてリン・カーター(Lin Carter)はアンソロジー”Disciples of Cthulhu”に発表した「Zoth-Ommog」で、ウッボ=サトゥラアザトース(Azathoth)は、共に古き神(The Elder God)達に依って創造されたGreat Old One達の祖であるとしています。又、スミスがWeird Talesの1934年10月号に発表した「七つの呪い」(The Seven Geases)に登場するアブホス(Abhoth)ウッボ=サトゥラの子供であるともされました。

エイボンの書に記されているウッボ=サトゥラから生まれた存在のうち、「原初の・・・」はアブホスと、「地球の・・・」は、矢張り「七つの呪い」に登場する様々な生き物達の原存在(Archetype)と、今日、リン・カーターに依り同一存在とされています。

なお、ゲーリー・メイヤーズ(Gary Myers)の第二作品集”Dark Wisdom”に収録されている「Omega」では地下に潜った探検隊がン・カイの下でウッボ=サトゥラを発見しサンプルを削り取って来ますが、触れた生物を分解吸収して増殖する性質を示しており、これがウッボ=サトゥラの本来の性質と考えられると云う事になっています。 

 

なお、コリン・ウイルスン(Colin Wilson)が1976年に発表した長編小説「宇宙ヴァンパイアー」(The Space Vampire)に登場する宇宙ヴァンパイアー二種族のうちの一種族の名前に、この名が使用されています。

 

 

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