Detailed Explanation (may be) of Gods of CTHULHU MYTHOS
ニオス・コルガイ
1934年 登場作品:クラーク・アシュトン・スミス「墓の落とし子/忘却の墳墓」
クラーク・アシュトン・スミス(Clark Ashton Smith)がWeird Talesの1934年5月号に発表した「墓の落とし子」(The Tomb Spawn)に登場する存在ですが作中で一度も神とはされていません。エイリアンの世界から炎のたてがみの彗星に乗ってゾティーク(Zothique)大陸に飛来、当時、タサイドン(Thasaidon)と契約し大陸の半分を支配していた「偉大なるはオッサル(Ossaru)、王にして魔術師」と謳われた人物に仕えた怪物です。
生贄を捧げられ、オッサルに様々な知識を教えたと云う事から怪物と云うより特殊な力を持ったエイリアンだったのかも知れません。
後、ニオス・コルガイは死んで葬られ、オッサルも死後、同じ墓所に葬られますが、ニオス・コルガイは王と合体して復活します。しかしオッサル自身が墓所を守る為に仕掛けた魔法の罠に触れて消滅してしまいます。
フランシス・T・レイニー(Francis T Laney)は何故か、ゾティークものの中で唯一この存在だけをクトゥルー神話の神々の一員であるとし、オーガスト・ダーレス(August Derleth)の四大精霊説に従って”地”の精に分類しています。
その後、リン・カーター(Lin Carter)はニオス・コルガイを大地の神(God of Earth)に分類しています。
二人共、現物を読まずに分類してしまったのでしょうか?
なお、コリン・ウイルスン(Colin Wilson)が1976年に発表した「宇宙ヴゥンパイアー」(The Space Vampire)に登場する宇宙ヴァンパイアーの二種族のうちの一方の種族名に、この名を使用しています。
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