Ghizguth

Detailed Explanation (may be) of Gods of CTHULHU MYTHOS

 

ギーズグス

 

1934年    初言及文書:クラーク・アシュトン・スミス"Letter to R.H.Barlow June 16th" 

 

2006年     言及作品:リチャード・L・ティアニー「The Appeasement of Ghizguth」  

 

呼称

宇宙無宿(Cosmic Wabderer)

鉄腕ギーズグス(Mighty Ghizguth)

黒きツァトゥグァの御父(black Tsathoggua's sire)

 

クグサクスクルス(Cxaxukulth)の息子で、フジウルクォイグムンズハー(Hziulquoigmunzhah)の兄で、ズスティルゼームグニ(Zstylzhemgni)の夫で、ツァトゥグァ(Tsathoggua)の父です。クラーク・アシュトン・スミス(Clark Ashton Smith)R・H・バーロウ(R H Barlow)に宛てた書簡でそう語られています。

アンソロジー”Book of Eibon”にリチャード・L・ティアニー(Lichard L Tierney)ズスティルゼームグニを詠った詩と共にギーズグスを詠った「The Appeasement of Ghizguth」も寄稿していますが、この二つを対比させると実に面白い夫婦の姿が浮かび上がってきます。絶大な権力を擁し女王然とした妻と、暗く冷たい洞窟に引き篭っている夫の姿です。いずれも配下にかしずかれてはいるのですが、どうも夫の方が格下な感じです。呼称から受けるイメージも力自慢の根なし草と云った感じ(Cosmic Wandererは「宇宙の浮浪者」とも訳せます)で、何処かコミカルな夫婦のイメージがあります。

なお余談ですが英語のMighty(強き)を最初に「鉄腕」としたのはおそらく手塚治虫氏で、漫画の鉄腕アトムの連載時にMighty Atomと英語のタイトルを付けていたのですが、奇しくもこれは1940年代のアメリカの小柄な覆面ヒーローの名前と同じものでした。そして後、鎌田三平氏がMarvel Comicsの(映画にもなりましたが)The Mighty Thorを氏のコラムで紹介する際に「鉄腕トール」と訳されていました。

 

 

 

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