Ghatanothoa

Detailed Explanation (may be) of Gods of CTHULHU MYTHOS

 

ガタノトーア、ガタノトア、ガタノゾア、ガタノソア

 

1935年   初登場作品:ヘイズル・ヒールド/H・P・ラヴクラフト「永劫より」

1971年     言及作品:リン・カーター「墳墓の主」

1975年     言及作品:リン・カーター「Out of the Ages」

1976年     言及作品:リン・カーター「Zoth-Ommog」

 

ラヴクラフトがヘイズル・ヒールド(Hazel Heald)の為に代筆しWeird Talesの1935年4月号に発表した「永劫より」(Out of the Aeons)で語られる存在で、人間を石化する力を持っています。地球にはミ=ゴ(Mi-Go)と思しき者達と共にムー大陸に飛来し、ヤディス=ゴー(Yaddith-Gho)山に作られた要塞の中に居り、要塞の建設者達が死に絶えた後も生き永らえ、後、ヤディス=ゴー山を中心に栄えたクナア(K'naa)王国で、いつか外へ出現するのではないかと云う恐怖から暗黒神として祭り上げ、神官団が定期的に生贄を送っていました。クナアではシュブ=ニグラス(Shub-Niggurath)、ナグ(Nug)、イェブ(Yeb)、イグ(Yig)等の神々が崇められていて、豊饒の女神シュブ=ニグラスの神官トゥヨグ(T'yog)は女神の教唆で神官文字であるナアカル(Naacal)文字を使い石化に対する保護の呪文を完成させたものの、ガタノトーアの神官に呪文の紙をすり替えられ、ガタノトーア討伐に赴いたものの失敗します。もっとも石化を免れてもガタノトーアを殺せるだけの力が人間にあるとは想えず、又、石化以外への防御力がある訳でもないので、すり替えが行われていなくても、失敗に終わったのではないかと想えるのですが。

後、リン・カーター(Lin Carter)はアーカムハウスのアンソロジー”Dark Things”に寄せた「墳墓の主」(The Dweller in the Tomb)と”Nameless Places”に寄せた「Out of the Ages」、ドウ・ブックスのアンソロジー”Desciples of Cthulhu”に寄せた「Zoth-Ommog」のいわゆるゾスもの(Xothic Cycle)で、ガタノトーアクトゥルー(Cthulhu)の長男であり、母親としてイダ=ヤアー(Idh-Yaa)、同じ両親から誕生した弟達としてイソグサ(Ythogtha)、ゾス=オムモグ(Zoth-Ommog)を設定しました。この設定はテーブルトークRPGにも取り込まれ、今日、スタンダードな設定となっています。

 

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