Detailed Explanation (may be) of Gods of CTHULHU MYTHOS
クアチル・ウタウス
1935年 登場作品:クラーク・アシュトン・スミス「The Treader of the Dust」
呼称
塵の上を歩むもの(The Treader of the Dust)
究極の退廃(The Ultimate Corruption)
クラーク・アシュトン・スミス(Clark Ashton Smith)がWeird Talesの1935年8月号に発表した短めの短編「The Treader of the Dust」に登場する存在です。この名は古代の魔術師達に依って付けられたものです。スミスはクアチル・ウタウスをツァトゥグァ(Tsathoggua)等、クトゥルー神話系の存在と繋げる事はしませんでしたが、代わりにゾティーク(Zothique)ものと繋がっています。本作の舞台としては現代なのですが、ゾティークものにも登場する「カルナマゴスの遺言」(The Testments of Carnamagos)に、この存在に関する記述があり、本作の導入部に使用されています。男性夢魔(Incubus)の血を受け継いだ怪物と云う事ですので、つまりインクブスの一種、もしくは変種の様です。普通のインクブスと違い、クアチル・ウタウスは相手に手で触れるだけです。そして触れられた相手は全て塵となってしまうので、全てが塵と化した後、その上を歩むのは、この存在しか居なくなる・・・と云うのがタイトルの由来です。
子供程の大きさで一見すると木乃伊の様な姿をしており、普段は時空の外の領域に居ます。
本来この存在はクトゥルー神話の存在ではありませんでした。オーガスト・ダーレス(August Derleth)もリン・カーター(Lin Carter)ですら、この存在をクトゥルー神話に取り込む事はありませんでした。おそらくゲームでクトゥルー神話に取り込まれたのではないかと想われます。
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