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scarlet pulse

Detailed Explanation (may be) of Gods of CTHULHU MYTHOS

 

真紅の波動、緋色の波動 

 

 

1934年     登場作品:キャサリン・L・ムーア「真紅の夢/緋色の夢」

 

キャサリン・L・ムーア(Catherine L Moore)がWeird Talesの1934年5月号に発表したノースウェスト・スミス(NorthWest on Earth)第三作「真紅の夢」(Scarlet Dream)に登場した存在です。

この作品はシリーズ中、最も幻想性が高く不条理気味なファンタジーになっています。見た事も無い模様の真紅のショールが見せた夢なのか、それとも本当にノースウェストの精神を異世界に取り込んだのかは判りません。只、感じとしてはショールの模様の中、もしくは模様が作り出す亜空間の中であったのではないかと想われるのですが・・・

ノースウェストが市場で火星の運河人から小惑星帯で発見された、まだ現在の認識票を採用する以前の大昔の宇宙船の中で発見されたと云う真紅のショールを買うところから始まります。そして眠ったノースウェストが目覚めると、そこは異世界でした。青い霧が漂い、生きていて血を吸う草の居る草原と湖と森と泉と山々があり楽園の様な世界で幾人もの人々が暮らしていますが、食べ物は謎の神殿に設置された蛇口を通して供給される何者かの血だけ・・・そして、霧の彼方の山の向こうや湖の向こうに興味を持った人々は殺されます。おそらく、見えている範囲の楽園だけが、その空間内なのでしょう。青い霧が菫色になり、霧の中に薔薇色のものが現れ、それが真紅となります。殺気と餓えをたぎらせたその何者かは熱戦で撃てば分解して消えますが、本体を倒した事にはならない様です。案外、ショールそのものが本体だったのかも知れません。神殿の奥に七角形の部屋があり、そこにショールのと同じ真紅の模様が刻まれていおり、そこに外の世界へ通じる扉があります。

ノースウェストがこの世界で過ごしていた間、彼の身体は眠り続けていました。眠り続けるノースウェストを見つけたヤロール(Yarol)は同時にショールに嫌悪感を抱き、金星人のごろつきにやってしまいますが、ノースウェストが助かったのには、ショールと引き離された事もあったのかも知れません。ショールそのもの、いや、ショールの模様に篭められた何かが本体だったのではないかと考えられます。又、この世界の住人達については素性不明ですが、もしかしたら夢で引き込まれた後、肉体が死んでしまって囚われたままになっている人々なのかも知れません。