Detailed Explanation (may be) of Gods of CTHULHU MYTHOS
リリス
1927年 初登場作品:ハワード・フィリップス・ラヴクラフト「レツドフックの恐怖/レッドフック街事件」
1997年 言及作品:C・J・ヘンダースン「コロンビア・テラスの恐怖」
1998年 言及作品:フレッド・L・ペルトン「A Guide to the Cthulhu Cult」
呼称
大いなるリリス(Great Lilith)
キリスト教における女悪魔です。この時代、既に手垢の付いた感のある吸血鬼や悪魔を恐怖の対象とする旧来のやり方を嫌っていた筈のラヴクラフトの作品群にあって、何故か正面きって悪魔信仰の恐怖を描きWeird Talesの1927年1月号に発表された「レッドフックの恐怖」(The Horror at Red Hook)に登場します。もっとも具体的な登場はマローン(Malone)刑事の悪夢の中なのですが、この作品ごとリリスはテーブルトークRPGに取り込まれました。ラヴクラフトのホラーなら何でも良いから取り込みたかったのでしょうか?スコット・ディヴィッド・アニオロウスキー(Scott David Aniolowski)がゲーム用に設定していますが、何故か地球の神(God of Earth)であるGreat Oneにされています。夢の中に出て来たからでしょうか?そうすると夢の中に出て来たヘカテー(Hecate)やアシュトレト(Ashtaloth)と云った異教の女神やファウヌス(fauns)やアイギュパン(aigypans)達と云った魔物達も、みなGreat Oneになってしまいそうなのですが・・・
スコット・ディヴィッド・アニオロウスキーの編んだアンソロジー”ラヴクラフトの世界”(Return to Lovecraft Country)にC・J・ヘンダースン(C J Henderson)が寄せた「コロンビア・テラスの恐怖」(The Horror at Columbia Terrace)は、作者の創造した探偵セオドア・ロンドン(Theodore London)を主役としたオカルトハードボイルドものの番外編的な短編であると同時に、ラヴクラフトの「レッドフックの恐怖」の続編となっています。又、フレッド・L・ペルトン(Fred L Pelton)は、リリスをクトゥルー信仰を人間達の間に広める役割として誕生させられたとしています。
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