Detailed Explanation (may be) of Gods of CTHULHU MYTHOS
ヴォルヴァドス
1937年 初言及作品:ヘンリー・カットナー「The Eater of Souls」
1939年 登場作品:キース・ハモンド「侵入者/触手」
1996年 言及作品:ジェームズ・アンビュール「The Star-Seed」
1975年 言及作品:リン・カーター「Out of the Ages」
呼称
砂を騒がせるもの(The Troubler of the Sands)
外なる闇にて待つもの(Who waiteth in the Outer Dark)
焔を焚きつけるもの(The Kindler of the Flame)
この存在は、ヘンリー・カットナー(Henry Kuttner)がWeird Talesの1937年1月号に発表した「The Eater of Souls」で、ベル=ヤルナク(Bel-Yarnak)で崇拝されている神として名前が出て来た神です。本格的な登場はキース・ハモンド(Keith Hammond)名義でカットナーがStrange Talesの1939年2月号に発表した「侵入者」(The Invaders)です。「妖蛆の秘密」(Mysteries of Worm)に処方が書かれていた時間遡行薬を試した作家が過去で地球を異次元から狙っていた者達に眼をつけられてしまい、現代の地球において彼等の侵入を許してしまいます。しかし前世でヴォルヴァドスの神官だった作家は、ヴォルヴァドスを召喚し侵入者達を次元の彼方に推し戻して貰う事に成功します。かつてムー大陸の時代、異次元からの侵入者に対し神々が戦い、中でもヴォルヴァドスの活躍が目覚しかったと云われています。なお、当時、ヴォルヴァドスと共に崇拝されていた神々としてクトゥルー(Cthulhu)、イグ(Yig)、イオド(Iod)の名が挙げられています。ヴォルヴァドスは現れると銀色の靄に隠れ、異様なくぼみや曲線と云った非人間的な異界的な顔が、靄の向こうに見えて来ますが、本来の姿は不明です。
人間に好意的な神であるせいか、テーブルトークRPGでは、何故かElder Godの一員にされていますが、これが気に入らなかったのか、ジェームズ・アンビュール(James Ambuehl)は同人誌Cthulhu Codexの7号に発表した「The Star-Seed」で、わざわざヴォルヴァドスをElder Godではないとし、又、兄弟にヤグディサ(Yaggdytha)が居り、こちらもベル=ヤルナクで崇拝されていたGreat Old Oneであるとしました。
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