Detailed Explanation (may be) of Gods of CTHULHU MYTHOS
ズシャコン
1939年 初登場作品:キース・ハモンド「恐怖の鐘」
1976年 言及作品:リン・カーター「Zoth-Ommog」
1981年 登場作品:リン・カーター「The Descent into the Abyss」
別名
ズ=チェ=クォン(Zonu-che-quon)
ズルチェクォン(Zulchequon)
呼称
暗き沈黙のもの(The Dark Silent One)
ヘンリー・カットナー(Henry Kuttner)の「Horror at San Xavier」をStrange Storiesの1939年4月号に「恐怖の鐘」(Bells of Horror)と題しキース・ハモンド(Keith Hammond)名義で発表された作品に登場する存在です。地底に潜み外の世界から来たGreat Old Oneとは異なる世界に破滅をもたらす存在と云う事なのですが、何処がどう違うのか判りません。本作は、カットナーの創造した「イオドの書」(Book of Iod)が本人の作としては唯一登場する作品です。そして、この存在は「イオドの書」にズシャコンとあり、先住民族のムツネ(Mutsune)族がズ=チェ=クォンと呼んでいた存在とされています。世界に闇をもたらす存在で、音に依ってその力を奮います。ムツネ族の邪悪な鐘の音に依ってズシャコンの命令は人々に届き、命令を聞いた人々は自らの手で両眼を潰します・・・ラヴクラフトやスミスならば、もう少し超自然的な事態を発生させた事と想いますが、カットナーにしては妙に生々しくスプラッターな展開です。
後にリン・カーター(Lin Carter)ははズルチェクォンなる存在について言及していますが、これはズ=チェ=クォンの間違いでしょう。カーターはズシャコンでもなくズ=チェ=クォンでもなく、ズルチェクォンとしています。そのズルチェクォンは「The Descent into the Abyss」でハオン=ドル(Haon-Dor)と遭遇していますが、さっさと退いており、あまり大した存在には見えません。又、カーターはツンス(Tsunth)と云うLesser Old Oneをチャウグナール・ファウグン(Chaugnar Faugn)とガタノトーア(Ghatanothoa)とそれぞれ兼用の筆頭従者として設定しました。
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