The Curater

Detailed Explanation (may be) of Gods of CTHULHU MYTHOS

 

ザ・キュレイター

 

1986年  初登場作品:ブライアン・ラムレイ「Ship of Dreams」

1987年    登場作品:ブライアン・ラムレイ「Mad Moon of Dreams」

1989年    登場作品:ブライアン・ラムレイ「Elysia:The Coming of Cthulhu」

 

ヒューマノイド男性を模した銀色多腕のロボットです。この単語は博物館の学芸員か館長を指す言葉ですが、ここでは人類が到達する以前にセラニアンに古き神々が建設した博物館の備品です。エネルギーは不明ですが、太古の昔から稼動しており、その使命は博物館に置かれている物品の守護です。博物館の展示品は実は展示よりも保管が目的で、巷に流出すると危険であるものが多く、盗みを働く者や破壊行為を行う者を罰し攻撃します。自己判断能力があり真に危険な物に手出しをする者は徹底的に排除しますが、放浪者エルディン(Eldin the Wanderer)の様に盗賊の本能に身を任せて金目の展示品をくすねる程度の者に対しては、脅かす程度にとどめます。                                                                 腕で軽々と人間を吊り上げてしまう程の力を持ち赤い光線を放って相手を撃退します。光線の強度は最高では戦艦を沈める程です。空からの攻撃に対しては自ら飛翔して迎撃に当たります。                                                                         セラニアンを守ろうとする事は無く、セラニアンが危機に瀕していても何もしませんが、流れ弾が博物館に当たろうものなら即座に出動して忽ち敵を全滅させます。ゾンビ艦隊を率いてセラニアンの占拠に成功したズーラ王女(Zura of Zura)の敗退原因も博物館が被弾した為です。                            キュレイターの方では人間達の会話は全部聞こえており、意味も判っていますが、必要な相手以外と意思を交わそうとはしません。

なお、舞台となるセラニアンは1922年に同人誌The Rainbowの5月号に発表された「セレファィス」の中では「雲で造られた」(大瀧啓裕訳)とあり中々に幻想的なのですが、ラムレイの作品では都市の中に幾つかのフロートチャンバーとエンジン・ルームがあり、都市を天空に浮かしているのはあくまで機械的な要因となり、おかげでスターゲート・アトランティスに登場する移動都市アトランティスか、ジェイムズ・ブリッシュ(James Blish)の宇宙都市のイメージになってしまいました。 

 

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