Detailed Explanation (may be) of Gods of CTHULHU MYTHOS
ファロール
1933年 初言及作品:キャサリン・L・ムーア「シャンブロウ」
1934年 登場作品:キャサリン・L・ムーア「神々の塵」
1936年 言及作品:キャサリン・L・ムーア「炎の美女」
1939年 言及作品:ヘンリー・カットナー「ヒュドラ/ハイドラ」
1971年 登場作品:リン・カーター「Shaggai」
2001年 言及作品:リチャード・L・ティアニー「ファロールの召喚」
呼称:ブラック・ファロール/暗黒のファロール(Black Pharol)
C・L・ムーア(Catheline L Moore)がWeird Talesの1933年11月号に発表したデビュー作にして、怪奇スペースオペラのノースウエスト・スミス(NorthWest Smith)シリーズの第一作「シャンブロウ」(Shambleau)で言及されている存在です。金星などで崇拝されていますが、ファロール信仰は原始的な宗教であるらしく、宇宙船乗りなどではなく、惑星上で昔ながらの野蛮で迷信深い生活を送っている者達が信仰しているようです。地球人からは、どうやら侮蔑か嫌悪の対象となるもののようです。
そして、後にムーアと結婚する事になるヘンリー・カットナー(Henry Kuttner)がWeird Talesの1939年4月号に発表した「ヒュドラ」(Hydra)においてその名を出す事で、クトゥルー神話に取り込みました。
この存在の設定と描写については、ムーアがWeird Talesの1934年8月号に発表したノースウエスト・スミスの第四作「神々の塵」(Dust of Gods)で、その昔、まだ小惑星帯が第五惑星だった頃、太陽系に君臨していた三位一体神の一柱であった事や、又、三位一体と云いながら他の二柱よりも上位にあった事が明らかになっています。黒い大きなヒューマノイドの姿をしています。
しかし一方、リン・カーター(Lin Carter)がアーカムハウスのアンソロジー"Dark Things"に発表した「シャッガイ」(Shaggai)では、かつて魔道士エイボン(Eibon)が召喚に成功しており、その際の姿は黒く、牙があり、揺れる大蛇の如き複数の腕を備えた一つ目の怪物となっています。
関連項目
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