Detailed Explanation (may be) of Gods of CTHULHU MYTHOS
ナユサ
1935年 登場作品:フォレスト・J・アッカーマン/キャサリン・L・ムーア「暗黒界の妖精」
コレクターとして知られたフォレスト・J・アッカーマン(Forrest J Ackerman)のアイデアを元にムーアが書いて同人誌Fantasy Magazine1935年4月号に発表されたノースウェスト・スミス・シリーズ(NorthWest on Earth)の番外作品とも云うべき「暗黒界の妖精」(Nymph of Darkness)に登場する存在です。本作は合作の影響かシリーズに見られる様な、主人公が精神的快楽もしくは苦痛を覚えるシーンは無く、代わって半生物ドルフ(Dolf)との肉弾戦があります。
金星の地底に住むナメクジに似た半ば不定形の古代種族ノヴ(Nov)が崇拝する闇(Darkness)と金星人の女性との間に生まれた娘で、メンタリティや感覚は金星人のものですが、鉄腕アトムに登場する電光人間の様に通常の光の中では姿が見えず、ノヴが持つ特殊な光の中で初めて半透明の姿を見せる美女です。
原案のアッカーマンとムーアは幼馴染同士だったそうです。余談ですが親日派でもあったアッカーマン氏は横浜で世界SF大会が開催された際、喜んで参加したがったものの事故で骨折して断念、改めて何かの折に来日して日本のSFファンとの交流を望んでいたのですが、果たせぬまま亡くなられてしまいました。さぞかし心残りであった事と想います。
関連項目
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